トニー滝谷


ビレッジバンガードやお気に入りの本屋さんに行くと、ものすっごいワクワクして必要以上にモノを買ってしまう。

財布の紐が緩みっぱなし。

おかげさまで今月の書籍代が1万円を越えました

まだ中旬なのに・・・泣


で、だ。

さっき本屋で短編集『レキシントンの幽霊』(村上春樹著)を買ってきた。


レキシントンの幽霊 (文春文庫)

レキシントンの幽霊 (文春文庫)


2005年、つまり今年の初めにイッセー緒方、宮沢りえの出演で、この短編集に収められているトニー滝谷が映画化された。

映画館では見そびれちゃったんだけど、もうすぐDVDレンタルだか販売だかが始まるので、先に原作を読んでおこう、という魂胆ですね。

ハイ。



[トニー滝谷 読書中・・・]


20分後、読破。


おもっ。


前からよくよく思ってたんだけど、なんで短編って数十ページ程度しかないのにあんなにも重みがあるのかねぇ。


そういえば、小さくてパワーのある食べ物、例えばプチトマトとかが嫌いだって言ってた人がいたんだけど、今ならその人の言っていた"小さくてパワーのあるもの"の意味が良く分かる。


村上さんの話は映画化しにくいって言われてたし、私もそう思っていたんだけど、『トニー滝谷』は映画化されることがイメージできるような、ある意味村上さんらしくない(?)話。


感情を表す言葉は色々ある。

でも、言葉として、感覚としては何となく分かるけれど、実際自分では心底理解できていない感情っていうものが割とあると思う。

ちょっとしたきっかけで締め切られていたはずの部屋の扉が開いてしまった時、押し寄せる思いに流されず、バランスよく立ち続けることは難しいことだと思う。


この『トニー滝谷』は、主人公"トニー"がある女性とであって、それまで気付かなかった自分の中の"孤独"を知り、その"孤独"に怯えながら、本当に全てを失い、孤独になってしまうまでの話。


かなーりうすっぺらくあらすじ書いてますが、こんな感じです。


多分、トニーがイッセー尾形で、ある女性が宮沢りえなんだろうね。


ぶっちゃけちゃうと、宮沢りえの役は事故って死んじゃう設定のはずなんだけれど、後に残されたイッセー尾形の演技が楽しみ。


死者の匂いの残る服やレコード、それらが収められた部屋はどんな風に描写されるのかな?


見るのたのすぃみ!

見たらまた報告しまする。