3日目 : フリー行動
今日は終日フリー。
電車で移動することにした。
ホテルから駅まで距離があったので、タクシーで行こうとすると、他のツアー客が「一緒に駅まで連れて行って!」との申し出。
もちろんOKし、二組に分かれてタクシーに乗り込み、いざ駅へ。
・・・
1時間後、まだ駅に着かない・・・。
タクシーのおっちゃんも道が分からない様子で、結局散々迷った挙句、隣の駅に降ろされるが、そこにはもう一組の姿はなく、ものすごく焦る。
連絡手段もなかったので、とにかく目的の駅に向けてひたすら歩き出す。
幸いなことに、割と隣の駅は近かったのだが、足が痛いというおばさんを連れていたので、やたら気を使いながら何とか駅を発見!!
やった!!これで会える!!
と、思いきや、近づいても近づいても駅に着かないため、英語の出来る人を捕まえ道を尋ねた。
すると・・・
「The Station has not opened yet.」
ありえるか!?!?
日本で販売されている地図にまで載ってるのに駅が使えないって何!?!?
後で知ったのだが、なんと、2008年上海オリンピックに向けて工事中とのこと。
そりゃ着かんわ!!
それまで焦りつつも"何とかなるだろう"と思っていたのに、急激に不安になる。
"ヤバイ!! どうしよう・・・。 とりあえずホテルに連絡とって・・・"
などと考えながら後ろを振り返ると・・・
いたっ!!!
そう、道を挟んで向い側の歩道をもう一組が歩いていたのだ!!
"随分待たせているな。"と焦っていたのが、それはどうやらお互い様だったらしい。
後で聞いた話によると、やっぱりタクシーが散々道に迷って、何とか駅近くまで来たものの、どうしたものかと困り果てていたらしい。
※もちろんのこと、写真を撮る余裕は皆無。
その日一日の体力をすでに使い果たしながら、やっと電車に乗り、ツアーの人たちとサヨナラする。
バイバイ・・・。
気をつけて・・・。(ヘトッ)
ところで、今回の旅行は実は社員旅行なワケだが、全員一度に休めなかったので、いくつかのグループに分かれて上海に来ていた。
私たちは第二陣。
第一陣の人たちに、"レストランの従業員さんと写真撮ったから、この写真を届けて"と頼まれていたので、そのレストランを目指し、再び長距離をトボトボ歩く。
分かっている情報は、レストランが立ち並ぶ通り名だけ。
店名は謎。
だからヒントは、通り名と"ファミレスっぽい店"、それと写真に写っている従業員の制服だけだ。
通りについてあたりを見回すが、ファミレスっぽい店はない。
ヒントは制服だけだ。
思わしい制服が見当たらないまま、レストラン街を100mほど進んだ所で、Yさんがパン屋のオバチャンに道を聞いてくれた。
中国人て愛想がなくて、ものすごくムッツリしていて、「怒ってる?」と聞きたくなるような人ばかりなんだが、このオバチャンも例に漏れず、すっごい恐い。
そのオバチャン、ムッツリしながら道の向いを黙って指差す。
が、写真にあるような制服のレストランは見当たらない。
オバチャンが見かねて写真を持って店の中まで連れて行ってくれた。
すると、写真に写っていた従業員と友達だったらしく、写真を見ながらめっちゃはしゃいでいる。
私たちの方に振り返ったオバチャンは、今までのムッツリ怒ったような顔と180度打って変わって、満面の笑みを私たちに向けてくれた。
オバチャン!! 笑顔素敵やん!!
レストランの従業員の人も、プレゼントだと言うことを伝えると、とっても喜んでくれた。
実は、制服が変わっていたんだけど、そのことを英語で聞いても全く通じない。
そこで、沢木耕太郎さんの「深夜特急」に"中国は筆談で通じる"と書いてあったのを思い出し、
「変化 服装?」
と書いたら、通じた!!
すごい!!
いつ?、と英語で聞いてもやっぱり通じないので、
「10月?」
と書くと、通じました。
中国楽しーーー!!!
それから和やかに従業員の人たちとふれあい、終いにはデザートにメロンまで出してもらって大満足。
↑上海蟹。食べちゃった後ですが撮っときました!
ありがとう。第一陣の方々。
午後には足つぼマッサージに行ったり、お茶したり・・・。
↑魯迅が住んだ町並。文化人街。
夜には屋台街で、焼きショウロンポウを頬張る。
ちょうど、私の前方に超かわいい中国人の女の子が座っていたので、その子をマジマジと眺めながら夕飯をいただく。
いやー、かわいかったー!!(←オッサン)
今夜は最終夜。
初日に行った酒屋に再びビールを買いに行くと、かなり怒っていたオバチャンがまたレジをしていた。
ドキドキ。
やっぱり恐い顔をしている。
大量に買い込んでいたので、ビールとつまみだけを持った中国人にレジの順番を譲る。
すると、レジをしていたコワーイオバチャンが急に和やかになった!!
オバチャン!! メッチャいい人やん!!
ワタクシメ、あまりにもうれしくなったので、「シエシエ!(ありがとう)」を連呼し、オバチャンも"いいわよ、別に"、みたいなジェスチャーをする。
中国万歳。
その夜は、ホテルの部屋でへべれけになるまで飲み、お腹を抱えて笑う、最高の夜になりました。
3日目を終えて、
「必ずまた中国に来よう!!」と思うChihhyであった。