電話にて。

トゥルルルル・・トゥルルルル・・・

ガチャッ


マミー「もしもし?」

Chihhy「もしもし〜何〜?」
 

  (一人暮らしをしている良い愛娘たちへ。開口一番”何か用?”とでも言わんばかりの  返事はやめましょう。親が悲しみます。)


マミー「何じゃないわよ。あなた年末年始いつ帰ってくるの?」

Chihhy「え〜、いつから休みでいつから出社なのかもわかんないのに、いつ帰れるかなんて さっぱりわからん。」

マミー「あら、そう。」

Chihhy「何で?」

マミー「うん、実はね、お父さんが5日からお休みをいただいたからちょっと旅行に行こうと思って・・・。」


ここで私はピンと来た。うちの家族は、とにかく家族旅行が大好きなので、あわよくば、”5日から旅行に行くから有給は取れないか?”とか、”一週目丸まる休みじゃないの?”とか、そういう類のことが聞きたいのだと・・・。


だから私は、”そんな長い休みは無理だ”、と言うことを伝えるため、”期待に添えない、親不孝だけれどもちゃんとすまないと思っている娘”を演じようとして口を開きかけた。


すると母はこう言った。


マミー「だから5日から家に誰もいなくなっちゃうからね♪」


・・・つまり、5日までに京都に帰れってことかい!!


が、私は冷静を装った。


Chihhy「へ〜、いいね・・・。どこ行くの?」


マミー「うふふ♪それが九州なの!実はチケットが・・・・」


九〜州〜行きてー!!!

  
私にとって、チケットがどうこうとか本当にどうでもいい話だ。


なぜなら私は九州に行けないのだから


九州なんて生まれてこの方、長崎(しかも仕事で)しか行ったことない!!


・・・という私の腹の内を知ってか知らずか、嬉しそうに話を続ける。


良かったやん、パピーとデートできて。


結局、年末は早めに帰って来いということ、九州の自慢話で電話は終了した。


・・・まあ、良いけどさ。