インフォームドコンセント
※残り2話を一気にのせようと思ったんだけど、長すぎたので、一個だけ。
高校生の頃まで歯科矯正をしていた。
金具が取れた直後ぐらいに一人暮らしを始めた、つまり引越しをしたので、行きつけの歯医者にいけなくなり、矯正金具が取れた後の虫歯の治療が残っていた。
最近、前から気になっていたお洒落な内装デザインの歯医者に飛び込み、予約を取り付け、いざ治療に望んできた。
その歯医者は、インフォームドコンセントが行き届き、未だ嘗てない丁寧さで応対してくれ、"見た目だけじゃなかった!!"とちょっと感動していた。
歯科助手の人に、矯正後の虫歯が気になることを伝え、受診が回ってくるまでしばらく待っていた。
かわいい助手の人が優しく声をかけてくれる。
「緊張していませんか?」と。
ありがとう。
でも、矯正していた頃、健康な犬歯3〜4本、親知らず3〜4本、計6〜8本の健康な歯を無理やり抜いている私にとって、歯医者は"緊張する"場所ではなく、戦場以外の何者でもない。
つまり緊張どころの騒ぎじゃなく、これから戦いに出る勇敢な戦士の心積もりで、とでも言いましょうか、とにかく、心の準備は万全なんです。
歯科医師が来る。
治療が始まり、どういう方針で治療していくか丁寧に説明してくれる。
まずは虫歯の治療。
うぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜ん
ああ、懐かしい響き。
初期の虫歯の治療なんて、痛くも痒くもないわ。
そんな私に優しく声をかけてくれる医師と助手。
医師:「ちょっと痛いですけどがんばって!!」
助手:「がんばってください!!もうちょっとですから!!」
医師:「はい!!これで終わりですからね!!がんばって〜!!」
私は初めての歯医者に怯える小学生か!!!
しっかも、まっっっったく痛くないんですけど!!
でもまあ、こういう言葉って気持ちはすごく嬉しいよ。
言っとくけど。