ニルバーナ


TUTAYAに愛すべき地元が舞台となった『下妻物語』のDVDを借りに行ったら、全部貸し出し中。

何だよ、それ。


他に見たいものもあったけど、人から借りれるものだったので取り合えずDVDは諦め、CDを何枚か借りてきた。


今回のチョイスはすごいよ。

今日は一つだけご紹介。


■ニルバーナ 『ネバーマインド』


ネヴァーマインド

ネヴァーマインド


"ふるッ!!"とか言われそうですが、一応、むかーしMDに録音して、MDでは持ってました。


しかし時代はアナログからデジタルへ移り変わり、MDとデジタルデータの互換性は微妙な関係になったため、泣く泣くまた借りてきました。

ハードメーカーに言いたい。

もっと考えて作ってくれよ!!


そんなことはどうでもいいとして、何で今更ニルバーナかって言うと、前号の『群像』の特集に"ロックと文学"っていう特集があって、そこに出てきたから。


著者は角田光子さん。


群像 2006年 01月号

群像 2006年 01月号

↑これの12月号


シングルマザーとして、お腹が大きい頃、小さな離島にある実家に戻った時の話。


湊まで迎えに来たお父さんが"最近、お母さんの様子が変なんだ・・・"

言葉少なに話す父。


家に戻ってみると、母はいつもと変わらない様子に見えたが、家事の一切を放棄していた。


近所のオバチャンによると、どうやら何もかもが嫌になり、離婚したいと言い出したらしい。

一先ず離婚するのは色々と問題があるので、自分の好きなことをするように薦めたオバチャン。


すると、母は、著者が高校生の頃聞いていたニルバーナをスピーカーでこれでもかというほどの爆音で鳴らしながら和裁をしている。


ヘッドホンで音楽をかけ、外界と自分の世界を隔絶する若者よろしく、母も自分と外の世界を音楽で区切っていた。


もちろん、音楽の良し悪しなんて関係なくて、たまたま家にあったから。


何で50歳にもなってニルバーナ?


と思わずにはいられない著者。


と、こんな話だったと思う。


何だか、色んな考えや思いがグルグルグルグル渦巻いていて、私もその渦にちょっと巻き込まれたくなった、という訳。


ニルバーナ=涅槃

涅槃とは、サンスクリット仏教用語で"煩悩(ぼんのう)の火を吹き消した状態=悟り"のことらしい。

涅槃 - Wikipedia


次は五木寛之(←この人敬虔な仏教徒らしい)の本でも読もうかな?


・・・多分読まないな・・・